石英ガラスは、その原料と製造方法によって大きく分類されます。
1. 原料による分類
石英ガラスは、まず原料の違いから「合成石英」と「溶融石英」の2つに大別されます。
- 合成石英(Synthetic Quartz)
- 特徴: 化学的な方法で高純度のシリカ原料を合成して作られます。不純物が極めて少なく、高い透過性(特に紫外線領域)を持ちます。
- 主用途: 半導体・液晶製造、光学用途、工業用途に用いられます。
- 溶融石英 (Fused Quartz / Fused Silica)(天然石英)
- 特徴:天然の水晶を原料として高温で溶融して作られます。合成石英に比べると微量の不純物を含むことがあります。
2. 溶融石英の製造方法とグレードによる分類
溶融石英は、さらにその溶融方法によって「酸水素溶融品」と「電気溶融品」に分かれ、それぞれグレードがあります。
A. 酸水素溶融品(Oxy-hydrogen Melted)
- 特徴:酸水素炎を用いて溶融したもので、OH基(水酸基)を含みますが、気泡が少ないという特徴があります。
- グレードと主用途
- 一般品:主に半導体・理化学用。
- 高純度品:高い純度が求められる半導体・理化学用。
- 不透明石英(Opaque Quartz):半導体用(高い熱遮断性が求められる用途など)。
B. 電気溶融品 (Electrically Melted)
- 特徴:電気炉を用いて溶融したもので、OH基の含有量が非常に少ない(ドライタイプ)のが特徴です。
- グレードと主用途
- 一般品:半導体用。
- 高純度品:高純度が求められる半導体用。
| 分類 | 原料/製造法 | 特徴 | 主なグレードと用途 |
|---|---|---|---|
| 合成石英 | 合成シリカ | 高純度、高いUV透過性 | 半導体・液晶、工業用 |
| 溶融石英(酸水素溶融品) | 天然水晶/酸水素炎 | OH基を含む、気泡少なめ | 一般品・高純度品(半導体・理化学用)、不透明石英(半導体用) |
| 溶融石英(電気溶融品) | 天然水晶/電気炉 | 低OH基 (ドライタイプ) | 一般品・高純度品(半導体用) |
